【失敗しない】名古屋市の老人ホーム選びで後悔しないポイント7選
こんにちは。名古屋市で介護付き有料老人ホーム「ラ・プラスヒルトップ」の施設長をしている武内です。
第2の自宅となる老人ホームは、本人もご家族にとって安心できる場所であってほしいものです。
しかし、「老人ホームを選ぶポイントは?」「どうやって探せばいい?」など、本人のニーズに合った老人ホームを選ぶポイントを見つけることは難しいという声を聞きます。今回のコラムでは、名古屋市で老人ホームの種類・選ぶポイントをまとめて紹介します。ご自身に合った施設を探してみてくださいね。
名古屋市には高齢者向けの様々な施設があり、それぞれの施設には特長と選び方があります。
今回は、主な老人ホームの種類について解説していきます。
老人ホームとは高齢者が入所する施設の一般的な呼称のことです。老人ホームには大きく分けて公的施設と民間施設の2種類があります。さらに、入居する方の介護度や費用、認知症の有無などによってさまざまなタイプの施設に分けられます。
まずは一覧にまとめましたのでご覧ください。
老人ホームの種類一覧表
以下から詳しく見ていきましょう。
【民間施設】の種類ごとの特徴
まずは民間施設の種類とその特徴について解説していきます。
種類に関しては以下のとおり。
- 介護付き有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
- サービス付き高齢者住宅
- グループホーム
それぞれ順番に見ていきましょう。
介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームは、入居者の状態に合わせて、本格的な介護や生活支援など広範な介護サービスを提供することが特徴です。
このタイプの施設では、介護スタッフが24時間常駐しており、日常的な生活支援から医療ケアまで幅広いサービスを提供しています。
施設の選び方としては、どのような介護サービスが受けられるのか、スタッフの質や施設の設備をチェックすることが重要です。
住宅型有料老人ホーム
住宅型有料老人ホームは、介護が必要のない自立の方から要介護度のある方まで幅広く多く入居する施設です。
基本的には住む場所を提供する施設であり、介護サービスは外部の事業所と個別に契約して利用します。
一番のメリットはなんといっても「自分自身にあった介護サービスを自由に選択できること」にあります。
自由度が高い施設ですが、介護サービスを利用する際には自分で手配する必要があります。
このため、入居後にどのような介護が必要なのかを予め確認しておくことがポイントです。
サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、介護施設ではなく、バリアフリー設計の賃貸住宅であり、見守りサービスや生活相談サービスが提供されます。
この「サ高住」には「一般型」と「介護型」があり、一般型で介護を受ける場合は、外部事業者による居宅サービスを利用します。
介護型(特定施設)の場合は、担当の介護職員が介護サービスを提供します。
自由度が高く、自立した生活が可能ですが、施設によってはカーテンタイプの部屋がありプライバシーの保護が薄い場合もあります。
名古屋市には多くの「サ高住」があり、手軽に見学できますので、自分のライフスタイルに合った施設を探してみてください。
グループホーム
グループホームは、認知症高齢者が5人から9人程度の少人数でユニットをつくり、職員からサポートを受けながら共同生活を送る施設です。
家庭的な環境でケアを受けることができ、職員一人ひとりが入居者に対してきめ細かなサポートを行います。そのため、入居者や家族にとって安心感があり、名古屋市内でも人気があります。
施設の選び方としては、スタッフの対応や施設の雰囲気、認知症介護の専門性を重視することが重要です。
【公的施設】の種類ごとの特徴
続いて公的施設について解説していきます。
種類については以下のとおりです。
- ケアハウス
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
こちらも解説していきます。
ケアハウス
ケアハウスとは、自宅での生活が困難になった60歳以上の高齢者が、低料金で食事や洗濯などの介護サービスを受けられる施設です。
自宅での単身生活に不安を覚えていたり、家族の協力を受けられなかったりといった事情を持つ高齢者向けの施設です。
以前はケアハウスにはA型・B型と呼ばれるタイプもありましたが、現在はすべてC型にあたるケアハウスとなっています。
ケアハウスには一般型と介護型があり、一般型では家事などの生活支援サービスが提供されます。
一方の介護型は生活支援サービスに加え、介護サービスが利用可能となっています。
特別養護老人ホーム
通称「特養」は「65歳以上」で「要介護3以上」の認定を受けている方が対象の施設です。
高齢者が介護サービスを受けながら安心して暮らすための施設であり、看護師や介護士が24時間体制で対応します。
介護保険により低価格で利用でき、看取りまで対応可能であることが特徴です。
介護老人保健施設
通称「老健」は退院後に在宅復帰できない状態の高齢者が、数ヵ月滞在することを目的とした施設です。
「リハビリ」の専門職である理学療法士や作業療法士が常駐しており、質の高いリハビリが受けれられることから「リハビリ」を目的にする高齢者に適している施設といえます。
老人ホーム選びの7つのポイント
続いて老人ホーム選びのポイントをお伝えします。
- 立地
- 設備とサービス
- 料金と費用
- スタッフの質と対応
- 入居後のサポート
- 家族とのコミュニケーション
- トラブル対応と解決方法
上記のとおり。
ひとつずつ解説していきます。
施設の立地
老人ホームを選ぶ際、まず注目したいのが施設の立地です。名古屋市内でも交通の便が良い場所や、近隣に医療機関がある場所がおすすめです。
家族が頻繁に訪れることができるような場所を選ぶことで、入居者も安心感を得られますし、日常的なサポートも容易になります。
施設の設備とサービス
次に重要なのが施設の設備とサービスです。
たとえば、介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など、施設の種類によって提供されるサービスが異なります。
名古屋市内では、バリアフリー設計や見守りサービスが充実している施設が多くあります。
また、趣味やレクリエーション活動が豊富に用意されているかを確認することも大切です。
料金と費用
老人ホームの選び方で避けて通れないのが料金と費用です。
入居一時金や月々の利用料金には大きな差があるため、予算に合わせて選ぶことが重要です。
住宅型有料老人ホームや特別養護老人ホームなど様々な選択肢があるので、名古屋市近郊の施設を比較し、自分に合った料金プランを選びましょう。
スタッフの質と対応
施設のスタッフの質と対応も大きなポイントです。
老人ホームを見学する際には、スタッフの態度や対応を観察し、親切で信頼できるかどうかを確認することが重要です。
特にグループホームなどでの個別ケアが求められる場合、スタッフの質は非常に重要となります。
入居後のサポート
老人ホームに入居後、重要なのは自分が新しい環境にうまく適応できるよう、十分なサポート体制が整っていることです。
介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームでは、介護スタッフが常駐しており、日常生活のサポートや医療ケアが提供されます。
サービス付き高齢者向け住宅では、見守りサービスや生活相談サービスが利用できるため、安心して生活を送ることができます。
また、施設によってはリハビリテーションやレクリエーション活動が充実しているところもあり、体力維持や社会参加が促されます。
家族とのコミュニケーション
老人ホームに入居したからといって、家族との絆が疎遠になるわけではありません。
むしろ、入居後の生活が充実するためには、家族とのコミュニケーションを積極的に維持することが大切です。
名古屋市内の施設では、家族が定期的に面会に訪れることが推奨され、多くの施設で面会室や共同スペースが設けられています。
また、電話やビデオ通話などのデジタルツールを利用することで、離れていてもコミュニケーションを取り続けることができます。
家族との関係を深めることで、心の安定と満足度が向上します。
トラブル対応と解決方法
老人ホームでの生活においては、時折トラブルが発生することがあります。
たとえば、施設内のルールや他の入居者とのコミュニケーションに関する問題などです。こうしたトラブルが発生した際には、まず施設のスタッフに相談することが重要です。
多くの施設では、専任の相談員やケアマネージャーが常駐しており、問題解決のサポートをしてくれます。また、家庭での相談も有効です。
特に家族と問題を共有し、助言を受けることでスムーズな解決が可能になります。
老人ホーム選びで後悔しないために必要な4つの準備
情報収集
満足のいく老人ホームを見つけるためには、しっかりとした情報収集が必要です。
まず、インターネットを活用して名古屋市内の老人ホームについて調べることをお勧めします。
特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホームなど施設の種類やサービス内容、料金について確認しましょう。
また、「ケアマネジャー」や「老人ホーム紹介サービス」などの専門サービスを利用することで、より詳しい情報を得ることが可能です。
これらのサービスでは、施設の見学も手配してくれるので非常に便利です。
専門家の意見
老人ホーム選びに悩んだら、専門家の意見を参考にすることも重要です。
名古屋市には多くの介護施設の紹介サービスや相談窓口があります。
有資格者や介護福祉士が在籍しているサービスを利用することで、最適な施設選びのアドバイスを受けることができます。
また、実際に介護施設で働いているプロフェッショナルなスタッフからの意見も非常に貴重です。
入居者の生活環境やサービスの詳細を知ることができ、選択肢を絞り込むのに役立ちます。
見学
老人ホームを決定する前に、必ず見学を行いましょう。
見学時には施設の清潔さ、設備の状態、入居者の表情、スタッフの対応などをチェックしましょう。
また、体験入居が可能な施設も多いので、これを利用することで実際の生活感をつかむことができます。
これにより、安心して老人ホームを選ぶことができます。
家族との相談と話し合い
老人ホーム選びは、家族との話し合いも非常に重要です。
入居する本人の希望や生活習慣、健康状態だけでなく、家族がどの程度サポートできるかも考慮しなければなりません。
家族全員が納得し、一緒に相談することで、最も適した老人ホームを見つけることができます。
また、見学の際には家族も一緒に参加することで、異なる視点から施設を評価することができ安心です。
名古屋市内には見学を受け入れている施設が多くありますので、積極的に利用しましょう。
執筆者
施設長
愛知県出身/日本福祉大学卒業
2009年に新卒入社し、デイサービス等で経験を積み現在に至る。
童顔な私ですが、あと数年で40歳…
40歳になるまでに全国47都道府県に行き、各地方の名所や名産を堪能するのが「夢」です!!